寒くなるとおきやすい「高血圧」⑷ −減塩
2013.11.06
11/6(水) 寒くなるとおきやすい「高血圧」⑷ 減塩
高血圧の原因の一つに環境因子がある。
食塩摂取量はその中で大きなウェイトを占めている。
文明化以前の人類の1日平均食塩摂取量は0.5〜3g/日と言われており、
現代の我々の摂取量10g以上を比較すると、いかに塩分の多い食事を
してきたかが分かる。
食塩摂取が3.8g/日以下であれば高血圧にはならないという大規模な研究
(DASH-Sodium)が2001年に示されており、これが理想的な食塩摂取量
とされている。
実際、血圧を下げるためには少なくとも6g/日まで落とさなければ
達成できないため、6gは減塩目標値となっている。
しかし、6gはインスタント食品を摂取すれば、あっという間に超えてしまう。
例えば、みそ味カップラーメンでは5.6g、コンビニの唐揚げ弁当で5.1g、
牛丼では4.3gの食塩が含まれている。
そこで、重要になるのは、まず自分はどのくらいの食塩を摂取しているかに
関心を持つことにある。
多くの食品はNa表示だが、その数値を2.5倍すると食塩量になる。
例えばN社の小さいサイズのカップヌードルではナトリウム910mgと
書かれているので、食塩はスープを含めて2.2gになる。
その次に必要なことは、可能な減塩の範囲を決めることである。
スープあるいはソースと麺が別々のものでは、スープあるいはソースを半分
ないしはそれ以下しか使わないようにする。
唐揚げ弁当では、唐揚げ1個に食塩1g程度含むため、5個入りであれば3個に
減らして食べる。
牛丼では、紅ショウガと牛丼1/4を残す。
なお参考までに、日本高血圧学会では減塩食レシピを発行している(1部300円)。
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カテゴリ: 内科