2014年10月現在、すでに感染が確認されているインフルエンザ
2014.10.13
わたし自身まだ早いと思っていたが、すでにインフルエンザ流行は始まっていた。
今年の予想はB型インフルエンザの流行と言われている。
B型はA型のように高熱を起こしにくく、治療に対する反応もA型よりも遅いという特徴
があるが、実際のところは現段階ではまだ不明だ。
インフルエンザといえば、12月初めに小さな流行がおこり、次いで1月中旬から本格的に
流行する。実は小中学校の冬休みと関係している。
感冒との違いは、発症が急であることだ。
潜伏期間は2日間、最長で10日間の報告がある。
感染経路は3つあり、眼や鼻の粘膜から直接の感染、飛沫の吸入による感染、そして
ドアノブなどからの接触感染である。
感染者から排出されるウィルス飛沫が約40,000個と多く、その1個を吸い込んだだけでも
感染を起こす。回復後でも2日間はウィルスを排出し続けるため、
他人に感染を広げないよう「マスク」はしよう。
予防方法は2つある。
投薬かワクチン接種だ。しかし、投薬による予防は限定したケースに限られる。
例えば、インフルエンザ感染者の周囲の高齢者、慢性呼吸疾患・心疾患、腎障害、
糖尿病の罹患者が対象になる。
いずれも免疫力が低下しており、ワクチン効果が発揮しにくいためだ。
ワクチン接種は個人の免疫反応を利用するものであるが、健常者で1回の接種で70%、
2回の接種で90%の防御効果が期待できると言われている。
なお、1回の接種で効果は3ヶ月程だ。
今年はB型が流行すると言われているため、風邪のようでも疑って調べると良い。
万が一感染した場合の治療だが、抗ウィルス剤を用いる。吸入、内服および注射剤の
3種類から医師が判断する。
お子さんがおられるビジネスパーソンには、早めの予防をおすすめしたい。
伊藤院長 2014年10月13日(月)記
カテゴリー:内科・予防と予防対策