症状から考える頭部の皮膚疾患

症状から考える頭部の皮膚疾患

2014.06.23

ビジネスパーソンが頭部疾患で受診される場合には”痒いもの”、”できもの”、

そして”他人から指摘されて気づくもの”の3種に大きく分けられる。

 

まず、”痒いもの”には「脂漏性皮膚炎」と「接触皮膚炎」がある。

次の”できもの”には髪を整えている時に気付くことが多い「脂漏性角化腫」という

良性の腫瘍である。

最後の「円形脱毛症」は理容室や美容室での指摘から気付く場合が多い。

 

脂漏性皮膚炎は体調と関連する。イライラして頭を無意識に掻いてしまうと頭皮に

傷がつき、それが皮膚炎を形成する。フケを気にするビジネスパーソンが念入りに

洗髪しすぎてこの皮膚炎を起こす事もあった。同じく痒みがある接触皮膚炎のほとんどが

白髪染めやシャンプー、リンス等のヘアケア製品によるものだ。

これらが原因であるとは気づかないケースが多い。

 

脂漏性角化腫は加齢とともに出現する腫瘍で種々の遺伝子異常が原因である。

加齢とはいえ20代から出現をみる事もある。

ごく稀に悪性腫瘍とそっくりな形をしている事があるため鑑別診断が大切で、

急に大きくなった場合や頻繁に出血する場合には専門医を受診すべきだ。

 

円形脱毛症はストレスとの関連が言われているが、自己免疫異常がある場合に

生じやすい事がわかってきている。例えば、アトピー性皮膚炎、喘息、

アレルギー性鼻炎などの疾患である。

 

頭部の皮膚疾患は自身では見れないため何が起きているのか分かりづらい。

自己判断せずに専門医に相談し悩みや不安を解決してほしい。

 

伊藤院長 2014.6.23記

カテゴリー:皮膚科

 

 




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