軽そうにみえて実は厄介な「水虫」

軽そうにみえて実は厄介な「水虫」

2014.05.13

暖かくなってきて水虫を訴える患者さんが増えてきた。

「水虫」は足や股部にできた皮膚のカビ(真菌症)で、皮膚の硬い部分を分解し

栄養にして小さな水ぶくれのような発疹をつくるため、この名で呼ばれる。

 

この馴染みある名で知られる「水虫」だが、その発疹は単純ではなく、

他の皮膚炎と似ている事が多い。

このため鑑別診断のためには水酸化カリウムで皮膚を溶かし、顕微鏡で

観察する事が必要になる。

 

足に発疹が出来ると水虫と思い、薬局で薬を購入し塗布している方も

多くおられると思う。

「あせも」であればあまり変化なく、水虫であればおそらく数日で

消えたようにみえるだろう。

しかし、水虫の発疹がびらんを起こしている時には細菌に感染している事が

あり、その場合にはかえって症状を悪化させるだけになってしまう。

 

厄介なのは、この症状が進むと足の皮下に細菌が入り込み「蜂窩織炎」と

呼ばれる深在性の感染症を起こすことだ。

そうなると、感染の進展を止めるために抗生物質の内服や点滴を受けなくては

ならなくなってしまう。

 

水虫はこのような重い症状を引き起こすきっかけになる。

冬の間おとなしかった足の皮膚の荒れが最近急に増えてきたビジネスパーソン

には、1度皮膚科専門医を受診されることを勧めたい。

 

 




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