繰り返される口唇及び口周囲の腫れ

繰り返される口唇及び口周囲の腫れ

2014.09.04

口唇及び口周囲の繰り返す炎症で受診されるビジネスパーソンは意外に多い。

それらの原因の多くは、思い込みや中途半端な治療という思いもかけないものによる。

 

口唇は敏感な組織である。外側は顔の皮膚、内側は口腔粘膜と接する微妙な場所に

位置し、神経が発達している。

 

たとえば、夏期に口唇が荒れ口唇炎を起こす場合がある。

この場合夏に食べるものによる口腔アレルギーの疑いがある。また口腔アレルギーは

花粉症との関連もある。そのため、かもがややオオアワガエリなどイネ科の花粉、

ブタクサやよもぎに代表されるキク科の花粉症があると生じやすい。

 

また、関連食物としてはキウイやメロン、スイカ、セロリなどがあげられる。

ところがこの場合も本人は化粧品など別のものを原因と思い込み炎症を

繰り返してしまう。

さらにこの繰り返す炎症に対し、強いステロイド外用薬を繰り返し使用し、

ステロイド皮膚炎を引き起こしてしまう例も少ないないのだ。

 

ご存知の方も多い夏の口唇ヘルペスは、海水浴に行った後などに生じやすい。

これは、急に強い日差しにあたると免疫細胞が紫外線を嫌って逃げてしまい、

原因のウィルスが活性化するからだ。

 

ウィルスは口唇の発達している神経を通じて表面に達し水疱を形成し、やがて

破れびらんになる。この時細菌に感染するとさらにひどく腫れてしまう。

抗ウィルス剤服用と外用剤による保護という治療を行うが、

きちんと内服治療しないと繰り返しやすい。

 

このように繰り返す腫れを安易に外用薬ですませているとより悪化するため、

専門医にきちんと調べてもらい治療することを勧めたい。

 

伊藤 院長 2014.9.4(木)記
カテゴリー:皮膚科、内科




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