空気が乾燥するこの時期に実行したい「うがい」
2013.11.20
10/20ブログ 空気が乾燥する季節に実行したい適切な「うがい」
間もなく師走である。何かと忙しい年末にうかうかと風邪など
引いていられないと用心していらっしゃるビジネスパーソンも多いと思う。
風邪の予防の基本は「うがい」・「手洗い」の励行であることは間違いない。
医学的には手洗い・うがいは消毒のことである。
禅問答のようだが消毒とはなにかというと、病原微生物を殺菌あるいは減少させて
感染を防ぐ操作のことである。
その方法の一つに化学的方法として消毒剤を使い方法がある。
しかし、消毒液は熱を使う方法と違って万能ではない。
従って目的によって使い分けることになる。
一般的な消毒薬の原理としては、細胞中のタンパク質を凝固させ細胞を殺す方法と
細胞を覆っている膜を壊してしまう方法などがある。
そのためにルゴール液を用いるのは前者で、フェノール(石炭酸、昔の診察室の臭いの元)を
用いるのは後者、イソジンやアルコールは両者が該当する。
では、正しい「うがい」方法はどうしたら良いのであろうか。
まずは規定の濃度を守って用いること。
イソジンであれば2-4mlを水60mlで希釈して用いる。
これを予防であれば1日1,2回で十分ではないだろうか。
その他に水道水で数回「うがい」すると良いと思う。
ところで、「うがい」には予防的目的と喉に感染した細菌を弱める目的の2つがある。
子供の頃から学校でうがいの励行が叫ばれているせいか、イソジンを買ってマメにうがいをされている方も多い。
問題は喉の痛みに対して「うがい」をしても良くならない場合だ。
その理由は、消毒により人の正常な細胞も壊してしまうからだ。
つまり、イソジンを使いすぎて細菌だけでなく喉の細胞も壊している場合もあるということだ。
消毒には未だに議論があり、今後も色々変化して行くと思うが、
現時点で良いと思われる方法を紹介させていただいた。