皮膚構造と疾患⑴ 表皮

皮膚構造と疾患⑴ 表皮

2013.12.07

12/6(金)皮膚構造と疾患 表皮

今日は宴会シーズンに突入した最初のハナキンだ。

このシーズンになると、体に合わないものを食べ「じんましん」で

受診される方もいらっしゃるようになってきた。

 

当院を受診されるビジネスパーソンからよく求められるのは

ご自身の病気のからくりだ。

「どうしてそうなってしまったのか」である。

全体像(理論)から起こっている状況を把握しようとするのが、

大人の思考パターンである。

 

そこで、今回はそんな時の説明に欠かせない「皮膚のつくり」について書く。

皮膚構造

わたしはよく皮膚をサンドイッチにたとえて構造の説明を行う。

イメージが湧きやすいからだ。

皮膚は3層(表皮・真皮・皮下組織)の構造から成り立っている。

上の図は皮膚の断面図で、一番上から表皮、真皮そして皮下組織である。

表皮は左の図のように乾いていて、体の表面を覆っている。

厚さは実は0.2mmほどしかないが、これが我々を守ってくれている。

表皮

ちょっと皮膚に傷がつくとヒリヒリするが、これは表皮の欠けた状態であり、

もしこの0.2mmが全身で失われたら我々は生きてはゆけない。

全身熱傷がその状態の例になる。

 

「湿疹」・「イボ」・「水虫」などおなじみの病気は、この0.2mmで

繰り広げられるイベントのようなものだ。

「湿疹」はこの部分がゆるくなった状態、「イボ」はこの部分が増えて盛り上がった状態、

そして「水虫」はこの層にカビが入り込んで繁殖した状態を指す。

0.2mmなので軟膏も浸透して効果を発揮する。

また液体窒素による冷凍療法も効果を上げるわけである。

 

次の断層部分、真皮は規則正しく線維がまとまっている部分である。

厚さはやく2mmから厚いところでは1cm近くにもなる。

ここには表皮にない血管と神経が通っている。

皮膚に浅い傷ができても痛くないが、血が出るような傷が痛むのはこのためである。

ここが「じんましん」の起きる部位である。

「じんましん」が盛り上がるのはこの部分で炎症が生じ、

0.2mmの表皮を下から持ち上げるからである。

従って「じんましん」には軟膏は到達できないので、効き目がないということになる。

 

 




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