熱帯魚(キンメダイやハマチ等)による中毒性下痢について

熱帯魚(キンメダイやハマチ等)による中毒性下痢について

2014.04.02

昔公害がひどい時東京湾などでは赤潮が発生し、漁業に大きな被害を与えた。

赤潮の原因は毒素を産生する渦鞭毛藻類で、人がこの藻を食べた貝類を摂取すると

胃腸炎を生じる。

 

熱帯の珊瑚礁では、この種類の藻が常に貝類に食べられている。

この貝類は魚に食べられるので、魚の体内には毒素がたまる。

その魚を食べると人も中毒症状を起こす。

このパターンに心当たりはないだろうか。

食物連鎖である。

その昔流行した日本でしか通じない和製用語「環境ホルモン」

(=内分泌攪乱物質。「Silent Spring」はあまりにも有名だ。)を思わせるが、

同じ経路で人に運ばれる。それほど、人と自然界のつながりは深い。

 

熱帯の代表的な魚はカマス、キンメダイ、ハタ、ハマチ、ウツボなどである。

どれも美味しいと言われる好物の魚だが、疾患の原因を考える時は

その生い立ちにまで振り返らねばならない。

 

これらの熱帯魚の毒素は、摂取してから2-6時間程度で悪心、呕吐、腹痛、

下痢といった症状が生じ、ひどい時は1週間以上続く。

近年このような汚染された魚が世界中に輸出されているため、意外なところで

中毒症状を起こす人が増えている。

新鮮な魚の身を食べても起きるので注意が必要だ。

 

新年度の今月から海外出張に行かれるビジネスパーソンもおられると思う。

現地での食事には充分気をつけて活動してほしい。

 

 




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