漢方薬について⑸ 疼痛の治療

漢方薬について⑸ 疼痛の治療

2013.10.27

10/27(日) 漢方薬について⑸疼痛の治療

痛みを伴う疾病はさまざまあるが、この時期来院されるビジネスパーソンが訴える不調には「頭痛」や「帯状疱疹」の痛みが目立つ。通常、いずれの痛みに対してもNSAIDSと呼ばれる西洋薬の鎮痛剤が用いられることが多い。しかし効果が弱い場合はより強い薬を使うことになるが、その分副作用も強くなる。

例えば、頭痛の場合だが、原因が特定できない、あるいは心理的要素が強い症例に漢方薬が力を発揮することが多い。従って、漢方薬の選定は、「どこが痛いか」というよりも「どのような状況で痛いか」を診て判断していく。気温が低くなると痛むとか、アルコールを飲んだ翌日に痛むとか、体のむくみとともに痛む等である。これら状況と体の状態を加味して適したものを選ぶ。

東洋医学の概念では、一部の「頭痛」や「帯状疱疹」は水毒と捉えられており、これに対応した治療を行う。例えば、アルコールを飲んだ後に生じる「頭痛」は、水毒という一種の末梢循環不全が原因となっていることがあり、利水剤と呼ばれる薬を用いると改善することが多い。「帯状疱疹」も体表に生じた水毒と捉えやはり利水剤で治療していく。ただし、帯状疱疹の痛みは慢性化すると治療が難しくなる。従って病初期からの治療を前提として行う。

その他、女性の「頭痛」で、四肢が冷えた時に生じるものは、血の鬱滞によるお血という状態が関係していることが多く、お血剤を用いる。血の巡りを改善して頭痛を取り除くという仕組みだ。その他、心理的要素が絡んでいると思われる頭痛では補気剤という漢方薬を用いたりする。

いずれにせよ、西洋薬でなかなか軽快せず諦めているような場合、漢方の利用を試してみることは、特にストレスを抱えるビジネスパーソンにとっても案外役立つと思っている。

 

 




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