漢方の基本 陰陽と虚実⑴

漢方の基本 陰陽と虚実⑴

2013.12.11

12/11(水)漢方の基本 陰陽と虚実⑴

 

冬も本格的になり、内科では風邪症状が目立ってきた。

風邪の治療は漢方の基本と思い、個々の患者さんに合わせるように処方を心がけているが、

その際判断の基本の1つが陰証と陽証、虚証と実証の区別である。

 

陰証は悪寒がして病気に対する抵抗力が弱い場合で加齢と関係してくる。

陽証は熱感が強く病気に対し強い抵抗性を表し、若い人に当てはまることが多い。

また虚証とは病に抵抗する力が衰えて虚ろな状態、反対に実証は病に抵抗する力が

充実している状態とされている。(花輪壽彦:漢方診療のレッスンより抜粋)

これを年令、体格、胃腸の丈夫さ、顔色、情緒安定性などで判断しているが、

体格が良くても陰証の場合や、年を取っていても実証の人もいて、なかなか判断が難しい。

理解しやすくするため、実証と虚証の図を作ってみたので参考にしてもらいたい。

実証と虚証1

 

そのような時は、発汗の有無、口渇、脈の所見も加えて判断している。

風邪は急性疾患であり症状の変化が激しい。

即ち証が変わりやすいということでもある。

このため、できればこまめに受診していただくことが理想だが、現実的には忙しい

ビジネスパーソンには難しい。

 

このように、漢方診療には様々な視点から個々の身体特性を掴もうとする背景があるので、

オーダーメイド治療と言われている。

このため、西洋薬の処方よりも少し時間がかかることを念頭に入れて受診していただきたい。

 




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