混同されやすい湿疹編− 3.多汗症

混同されやすい湿疹編− 3.多汗症

2013.10.21

10/21(月)混同されやすい湿疹編−3.多汗症

前回「汗疹」の症状と似ている紛らわしい疾患として「異汗性湿疹」について紹介した。今回は「 多汗症」について述べる。 「汗疹」の代表的症状である発熱性疾患後の小水疱や 「異汗性湿疹」の手掌、指、足底等の水泡が破れると汗のような液体がでるため時にこの二つの疾患は「多汗症」と間違われることがある。

多汗症はこのような発疹を伴わず、異常と思えるほど汗が生じる疾患である。多汗症には全身性と局所性があり、局所性の例としては手のひらと足だけにみられる局所性の掌蹠多汗症がある。ガイドラインでは以下の7つの項目のうち2つ以上に当てはまれば「多汗症」と診断される。原因不明の発汗が半年以上・左右対称性・日常生活に支障・週1回以上の多汗・初発年齢25歳未満・家族歴あり・睡眠中の発汗なし。「異汗性(汗疱)湿疹」とは異なり手足は湿っていて冷たく暗い色をしている。これらの症状は成長とともに軽快することが多いが、良くならない場合の治療として効果が認められている外用薬塩化アルミニウム液があるが、これは現在のところ保険適用にならないないことを知っていて欲しい。さらなる治療として、イオントフォレーシスという方法を用いることもあるが、軽快しない場合は特殊な注射や神経切断の手術を行う方法もある。1つ付け加えると、全身性に多汗症が生じるときは甲状腺疾患や薬剤性による場合があるので、受診の際は病院選びと診療科にはよくよく注意してほしい疾患と言える。

 




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