様々な生活習慣病と関係する歯周病を予防しよう!

様々な生活習慣病と関係する歯周病を予防しよう!

2014.11.27

病気の原因は患部だけと考えがちだが、実は別にあるという例は案外あるものだ。

「歯周炎(昔は歯槽膿漏と呼ばれた)」はそのよい例といえる。

歯周病は歯茎の細菌感染による炎症で、日本人の50歳代では約半数が患っていると

言われており、人類史上最多の感染症としてギネスブックに載るほどの病気だ。

 

長く歯だけの局所疾患と思われてきたが、現在は糖尿病、狭心症、肥満やその他の

疾患との関係が明らかになってきた。

例えば、糖尿病は歯周病の原因細菌を繁殖しやすくするため悪化させやすいが、

歯周病を治療すると血糖値のコントロールが良くなる例が相次いだ。

 

歯周炎は菌体の外膜成分のリポポリサッカライド(LPS)が、マクロファージという

貪食細胞を刺激してプラーク(内膜の斑状肥厚性病変)形成を促進したりする。

これが、インスリン抵抗性を増して糖尿病を悪化させたり、肥満を促進することが

わかってきた。

 

また、狭心症の場合は、心筋に血液を供給する冠状動脈が狭くなって生じるが、

これはプラークといういぼが血管の内壁に生じて血管腔を狭くする(動脈硬化)ためだ。

歯周病菌がこのプラークの形成に関与していることがわかってきたからである。

 

歯周炎の菌は正しい歯磨きを怠るといつの間にか増殖し、歯茎を破壊して出血させ、

そこから全身へ広がっていく。ネバネバした膜を産生するためうがい程度では

除去できない。また、症状が進行してしまうと完治は難しい。

 

歯周炎悪化の原因は睡眠不足やストレスなど免疫力の低下にかかわることによるものと

言われている。特にビジネスパーソンには、定期的な歯科チェックをおすすめしたい。

備えあれば憂いなしである。

 

伊藤 院長 2014年11月27日(木)記
カテゴリー:内科・予防と予防対策




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