栄養成分表示について(スタッフ レポート)
2014.01.11
院長の伊藤です。
今日は栄養士の卵であるスタッフの小野が「栄養成分表示」について書くそうです。
食品表示はこれまでJAS法、食品衛生法、健康増進法の3法が複雑に絡んでいたものを
一元化する目的で、昨年6月「食品表示法」が公布されました。
公布から2年以内の施行と定められているため、今まさに省庁が施行に向けて動いている
ホットな話題であることも彼女の興味を引いたようです。
わたしも「食品表示法」の閣議の場で一番の要望が高かった「アレルギー表示」を現在の
ように大まかな材料名のみにとどめるのかどうかに関心あります。
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2014年1月11日(土) スタッフ 小野
「栄養成分表示」について
普段目にする食品の裏面や側面にある「栄養成分表示」。
この表示の仕方にも複雑なルールがあることを最近知り、今回はそのご紹介です。
「栄養成分表示」は健康増進法に基づき、食品メーカーが販売する加工食品につけられています。
エネルギー、栄養成分やその他含有量などが表示されていますが、栄養成分名やその表示の順番、
栄養量の単位も決められています。
国民それぞれのライフステージ、生活活動および健康状態などに応じた加工食品や外食の選択を
支援し、望ましい食物・栄養摂取の実践に寄与することを目的とされています。
この栄養表示をする場合、必ず表示しなくてはならない基本項目があり、記載する順番も
決められています。(なお、栄養表示は「任意表示」)
表示の順番:
■熱量(エネルギー) kcal
■たんぱく質 g
■脂質 g
■炭水化物 g
■ナトリウム(食塩相当量) mg
■そのほか標榜する無機質(ミネラル)およびビタミン
「食塩相当量g」を記載したい場合は、必ずナトリウム表示の下にきます。
「カルシウム入り」「カロリーオフ」などの表示を「強調表示」といい、
該当食品を購入する際は栄養成分表示を確認してみて下さい。
なお、強調表示には、「絶対表示」と「相対表示」があります。
それらの例をあげてみます。
1)絶対表示
その食品について栄養成分等の量が「多い」「少ない」等という表示をいいます。
「高」「多」「豊富」」などの表示は、基準値以上、含有されていないと表示できません。
2)相対表示
他の食品と比べて栄養成分等や割合が「多い」「少ない」等という表示。
こららを表示する場合は、含有量が定められた基準値以上強化(減少)している必要があります。
今回の「栄養成分表示」が、お忙しいビジネスパーソンの食品選びの
ご参考なれば嬉しいです。
参考文献:
・栄養士のための栄養指導論 第2版(学建書院)
・東京都福祉保健局 食品衛生の窓
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/hoei_016/hoei_016.html
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カテゴリ: 食品と栄養