寒さが大敵の「高血圧症」ー機会がある時には血圧を測ってみよう!

寒さが大敵の「高血圧症」ー機会がある時には血圧を測ってみよう!

2015.01.13

HIGH BLOOD PRESSURE

救急現場の感覚を落とさないために、毎年恒例で年末年始のいずれかは救急病院で

眠れない朝を迎えている。

今年の年始も高血圧症が引き金となる脳卒中の患者さんが目立った。

なぜかというと寒くなると、血圧が高くなりやすくなる機会が増えるためだ。

 

高血圧症は症状がほとんどないが、じわじわと体を犯してゆく病気である。

「高血圧」と診断されても、一度服用し始めると一生欠かせなくなる「降圧剤」は

服用したがらない方も少なくないのだ。

 

「高血圧」のメカニズム

血圧は心臓から送り出される血液の量と血管抵抗によって決まる。

送り出される血液量は心臓の収縮力、血管抵抗は血管の収縮力により決まる。

動脈硬化などにより血管が硬くなってくると収縮しづらくなり、

一定量の血液を送るために、心臓はより強く収縮し高い圧力をかける。

血圧が上がるだけでなく、心臓自体にも負担がかかる。

 

「高血圧」の怖さ

(1)加齢により血管は硬くなってもろくなること。

高い圧力が加わり血管が破れて出血する(脳動脈の場合は脳出血、

胸部動脈の場合は大動脈瘤破裂)。出血しなくとも、心臓が疲れ

充分な収縮ができなくなる(心不全)。

 

(2)加齢により様々な合併症に襲われやすくなること。

腎臓に高い血圧がかかり続けると腎臓の尿を生成する機能(細い血管で構成)

が徐々に壊れ、CKDと呼ばれる慢性の腎臓障害を生じ、最悪の場合は

透析治療になる。

目の合併症も深刻だ。目の中の動脈が壊れ、出血を繰り返すと光を感じる

細胞に障害を与え、ひどい場合には失明に至る。

 

厄介なことは、血圧値が診察室での測定では正常値を示す「仮面高血圧」のタイプの

方が結構おられることだ。

最近は健康ブームのせいか、さまざまな施設に簡易の血圧測定器が置かれている。

ビジネスパーソンには隙間時間を利用し、普段からご自分の血圧を知っていただくことを

ぜひお勧めしたい。

 

伊藤 院長 2015.1.13(火) 記

カテゴリー:内科・予防と予防対策




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