寒くなるとおきやすい「高血圧」⑵ −血圧測定
2013.11.04
11/4(月) 寒くなるとおきやすくなる高血圧(2)
日本人の「高血圧」の特徴は、食塩摂取量の多さ、肥満者の増加、そして高血圧未治療者
・管理不十分者の多さと言われている。
特に寒さの厳しい地域では塩分の濃い食事をとる傾向が強かった。
このため高血圧と関連性が強い脳卒中の発症率は北国で高かったのだ。
さて高血圧と書いてきたが、ではいったいどの位から高血圧症なのか。
筆者は20代の頃興味から怒り心頭のときに血圧を測ったことがある。
収縮期血圧で180mmHgを超えていた。運動をした直後には当然血圧は上がっている。
はたして、これらを高血圧というのだろうか?
診察室では血圧測定は落ち着いてから1−2分おいて測定する。
その測定値の差が5mmHg未満の値を平均して血圧値としている。
しかし、診察室に入ると誰でも多少なりとも緊張するためやや高めの数字になることが多い。
(これを白衣高血圧という。)
そのため、家庭血圧値の測定が推奨されている。
血圧測定は、朝起床時1時間以内、排尿後座位1〜2分の安静後、就寝前に測ると良いと言われている。
測定はそれぞれ1回で十分な価値があることがわかってきており、1週間に5−7回測定し、平均値を血圧値とする(高血圧ガイドライン2009より)。
こうして測定した血圧が診察室血圧で140/90mmHg 以上、家庭血圧で135/85mmHg 以上だと
高血圧症に分類される。以下の前回のイラストを参考にしてほしい。
次回はこのことについて考える。
関連記事
カテゴリ: 内科