季節の変わり目に起こる「うつ病」

季節の変わり目に起こる「うつ病」

2013.10.31

10/31(木) 季節の変わり目に起こるうつ状態

夏から冬へ移るまでの気候の変化に伴って起きる症状として「喘息」や「皮膚病」について書いてきたが、今回はうつ状態について述べる。

秋になると夏の疲れがでてくることに加え気温が下がり体の活動性が鈍くなる。夏の方が好きとおっしゃるビジネスパーソンが多いのもこの活動性が影響している。夏は無理がきくからだ。しかも日の出が遅く日の入りは早くと、明るい時間が短くなっていく。当たり前の変化ではあるが、実はこのような変化が気持ちにも影響して「落ち込みやすく」なる。これが極端になると特定の季節に症状が出現するタイプのうつ病となるが、そこまでいかなくても、秋に一時的にスランプになったと感じるビジネスパーソンは少なからずいるのではないだろうか。

緯度の高い英国のような国(北海道よりさらに北に位置)では冬季うつ病という疾患があり、冬季にのみうつ病に関連した症状が出現する人がいる。他の季節では何ともないのに、である。冬、クリスマスの頃には午後3時には暗くなり、明るくなるのが朝9時という国なので、秋から春までは本当に国全体が暗い感じである。これほどまでに太陽の光は人の健康に影響するという例である。

このような状態には実は体内時計が関与していることが既に判明している。具体的にはメラトニンというホルモンとセロトニンという神経伝達物質だ。光のあたる時間を感知して体内時計を調節するのがメラトニンの役割だが、この分泌がおかしくなると体内時計の調節、いわゆるサーカディアンリズムが狂ってしまう。その結果よく眠れなくなったり昼間に眠気を訴えたりするようになる。また、光刺激が減ることで神経伝達物質のセロトニンの分泌が減り、精神活動の停滞を引き起こすこともある。長時間かけての海外へ行った時に生じる「時差ぼけ」はこの症状によるものである。

朝ぐっすり眠れてから起きた時、さわやかな感じがするのは体内時計がうまく働いているという証拠でもあるのだ。

要は一般人にとっても早寝早起きは体調を整える意味からも大切だと言うことである。秋の夜長とはいうものの、とくに体調がすっきりしない人には早寝早起きを勧めたい。

 

 




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