季節の変わり目に起こる「喘息」

季節の変わり目に起こる「喘息」

2013.10.29

10/29(火)季節の変わり目に起こる喘息

台風が去って急に涼しくなった。気候が変化すると様々な疾患が現れてくる。その一つ「喘息」と喘息と似ている疾患について書いてみる。

喘息は喘鳴を伴う呼吸困難発作を生じる慢性の炎症性疾患である。以前は気道平滑筋の攣縮により生じる疾患と言われていたが、現在は気道の炎症が重要視されるようになっている。そのため、多くの人が吸入ステロイドでコントロールしている。過去に何度か発作を起こた人が受診するケースが多く、大抵吸入で落ち着くが、吸入で収まらない場合は点滴を用いることもある。誘因としては色々考えられるが、風邪や寝不足も影響する場合が多い。中には夫婦げんかをして興奮したところに発作を起こし受診した例もあった。

風邪をこじらせたときに喘息様の発作が生じることがある。たいてい初めての発作に喘息ではないかと驚いて来院されることが多いが、風邪の炎症が一時的に引き起こす発作なので、短時間の吸入で落ち着くことがほとんどである。ひどく疲れたところに風邪を引き、軽度のアレルギー性疾患を有している人での症例経験が多い。

若い女性に起こる似たような発作に過換気症候群があるが、これは身体的ストレスから呼吸数が過度に増えて血液中の二酸化炭素濃度が下がり血液がアルカリ性になることで種々の症状が現れる疾患である。安静にして落ち着くのを待つのが良い。ペーパーバックによって自分の呼気を再呼吸させる方法は、かえって危険な場合があることが分かってきたため避ける傾向にある。

いずれにせよ、一見して「喘息」と思われるものには実は色々な疾患があることを知り、いざという時には慌てずに対処できたら良いと思う。

 

 




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