夜間救急の医療現場で思うこと⑶ 患者さんとのコミュニケーション

夜間救急の医療現場で思うこと⑶ 患者さんとのコミュニケーション

2013.11.26

11/26 夜間救急の医療現場で思うこと(3)

 

休日の急病センターは非常に混雑してんてこ舞いになる。

食事を取る時間もなく何も食べずに診療していると、こちらが参ってしまうので糖分を

補給しながら診察している。

救急車が同時に到着することもしばしばで、重症と思われる方から診察せざるを得ないため、

3時間近く待たせてしまうことがあっても許していただくしかない。

そんな殺気立った医療現場で生まれる問題の1つに、患者さんとのコミュニーケーションがある。

救急車1

良かれと思って本人の希望を許可したことが、意図しない結果になることがあるからだ。

例えば、中年の患者さんが胸痛を訴えて受診され、検査結果が初期の心筋梗塞だったため、

大きな病院へ送ることにした。このような場合は通常救急搬送する。

しかし、本人が痛みは少ないので自分の車で行くと言い張り、患者さんと揉めているような

時間も無く了解した。

しばらくして、彼に紹介した病院から電話があり、「まだ患者さんが着かないのですが」

との問い合わせがあった。途中で発作でも起こしたのではと本人の携帯に連絡すると、

「入院になると思い自宅で片付けしていました。これから向かいます。」

とのんびりした口調で返答があった。

 

これは明らかに私の言葉足らずで病識を甘くしてしまったのである。

幸い大事なく治療を受けて良くなられたが、その時の言葉の認識や重さを考えさせられた苦い体験だ。

 

このようなことが起きないためにも、当院では会計時に確認のため「お聞き忘れのことはございませんか?」

と受付スタッフから患者さんに必ずお尋ねするようにしている。

外来でも十分注意しているが、疑問に思ったことがあれば受付スタッフを通じて確認していただきたい。

 

 




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