夏の疲れから生じる「めまい」や「失神」
2014.09.12
9月にはいって夏の疲労から倦怠感を訴えるビジネスパーソンが増えてきた。
倦怠感だけではなく、何となくめまいがするという訴えも伴う。
この場合のめまいは、ふわっとした浮動性めまいだ。さらに失神して意識を失う場合がある。
これは血液循環が悪くなり脳に充分な酸素が供給されなかったり、心臓に戻る血液が
不足したりして脳に充分な血液が供給されないと起こるのだ。
その他の影響する要因として、貧血や低血圧などの場合や脳内のセロトニンや
エンドルフィンなどの分泌がある。
従って、頑強にみえる男性にもめまいや失神は起こるのだ。
幸いこの場合の失神は短時間で回復する。慌てず横になってもらい安静にして
意識の回復を待つと良い。
ただ、気をつけるべき点は糖尿病治療をしている人に起きた場合である。
血糖降下剤やインスリンの過剰のために生じているので、身近にある糖分
(糖尿病患者の場合、角砂糖や金平糖など携行している方は多い)、飴などを
意識を完全に失う前になめさせれば、たちまち目をしっかりあけるはずである。
夏の疲労が出てくる今の時期、このようなめまいが増える。
部下や同僚がそうなることもあると心構えをしておけば、万が一社内でめまいや
失神が起きても慌てなくてすむ。
伊藤 院長 2014年9月12日(金) 記
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