喫煙と疾患

喫煙と疾患

2014.06.19

禁煙の風潮はビジネスパーソンの間でも高まっているようだ。

受診される方をみていても胸のポケットにタバコの入っている方はそれほど多くはない。

 

タバコの合併症としては多くの疾患があげられるが、死因の1位である肺がんが

その代表である。その他にも肺気腫やCOPD、喉頭がんや食道がんがあげられる。

さらには喫煙が動脈硬化を促進するため狭心症や心筋梗塞も生じやすくなる。

 

一昔前までは肺がんの死亡率は高かった。

これは膵臓がんのように発見された時には進行していて手がつけられない症例が

多かったからだが、最新のデータでは進行度に関わらず日本人の治療成績は

欧米に比べると良いのがわかってきている。

 

これは治療方法が進歩した事によるものが大きいが、その他の重要な理由として

非喫煙性肺がんが多い事もあげられる。

この意味は日本人の肺がん患者においては呼吸器系のみならず、循環器系の合併疾患も

少ない事を意味している。つまり、合併症が少なければ予後は良いことになるからだ。

 

回りくどい説明になってしまったが、喫煙は単に肺だけに問題を起こすのではなく、

広く循環器や消化器官にまでも影響を及ぼすということが問題なのだ。

 

確かに喫煙は急性の症状は起こさない。

強いて言えば風邪が治りにくくなるくらいである。

しかし、ニコチンが強い依存性を持って長期間まとわりつくため、

自分と関係がないと思ってもじわじわと何らかの疾患が襲ってくるのである。

 

以上のような理由から医師として「禁煙」を勧めたい。

 

伊藤院長 2014.06.18記

カテゴリー:内科




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