咽頭痛を伴う発熱のメカニズム

咽頭痛を伴う発熱のメカニズム

2014.08.30

今週始めから気温が下がり湿度が上昇したせいか、発熱と咽頭痛及び倦怠感で来院される

ビジネスパーソンが目立った。37℃〜38℃の発熱だ。

発熱を心配される方も多くおられる。

 

咽頭痛を伴う発熱のメカニズムとは、ウイルスや感染等の身体に対するアレルゲンが

炎症を引き起こし、その炎症と戦うため脳からの指令によって発熱物質パイロジェンが

体温を上昇させる。

体温の上昇は白血球が戦いやすくするためで、37〜38℃が最も活性できるのだ。

一般的には、熱が高いとまずは下げなくてはと慌てるだろうが、実は身体が炎症を

治しやすくするために発熱させているのである。

 

一般に「発熱」と「咽頭痛」ならば風邪となるが、「発熱」「咽頭痛」「呼吸困難」等の

症状の組み合わせや順番によって疾患名は様々だ。

例えば、「発熱」があって「咽頭痛」が無い場合はインフルエンザの疑い。

「発熱」と「呼吸困難」の場合は扁桃炎、気管支炎や気管支肺炎等を疑う。

X線やCTなどの検査が必要になる。

また、「発熱」と「咽頭痛(咽頭の違和感)」に咳嗽を伴う場合クーラーの中の繁殖した

カビを吸い続けアレルギーを生じるケースもある。

 

さらに、「発熱」と「咽頭痛」後に耳下腺が腫れた場合は流行性耳下腺炎(おたふく風邪

)を疑う。放置し遷延化すると副睾丸炎を生じ無精子症を起こしやすいため、この場合は

直ちに医療機関にかかるべきだ。小児期にかかった記憶がない方は特に注意してほしい。

このように「発熱」と「咽頭痛」といった症状には様々な疾患の疑いが潜んでいる。

 

気をつけたいのは体力の低下だ。

「発熱」と「咽頭痛」を訴えるビジネスパーソンを内診すると、

かなりの疲労蓄積を感じた。気温が低くても湿度の高さは身体に負荷がかかる。

ぜひ今日明日はゆっくり身体を休めて欲しい。

 

伊藤 院長 2014.8.30記

カテゴリー:内科

 

 




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