「単純疱疹」について

「単純疱疹」について

2014.01.29

1/27(月) 単純疱疹について

 

最近、風邪を引いた後のビジネスパーソンが口唇にぷつぷつとしたできもののため

受診されることが多くなっている。

口唇ヘルペスであるがこの原因の単純ヘルペスウィルスのことは意外と知られていないようだ。

 

単純ヘルペスウィルスには1型と2型の2種類がある。いずれもヒトからヒトへ感染する。

1型は主に口唇や顔、2型は陰部や腰部に感染する。

これらのヘルペスウィルスの特徴は感染した後それぞれ近くの神経節に留まり、

何も症状が起きない状態になることだ。

これを潜伏感染というが、巧みにからだの免疫機構をかいくぐって居座り続ける。

 

単純ヘルペス1型は、初めて感染したとき症状が生じない。従って感染したことに気づかない。

そして体調を崩した時初めて症状が現れ、感染していることに気づかれる。

一方単純ヘルペス2型は主に性交渉時に感染する。1型と違って初感染時に症状が現れるので

感染したことがすぐにわかる。症状としては陰部の小水疱、びらん、潰瘍形成で疼痛を伴うことも多い。

 

どちらの型も感染が収まった後近くの神経節に移動し潜伏感染する。

そして体が弱ったときや日光浴、外傷受傷などを契機に活性化し

再び感染した神経の支配する部分に症状を起こす。

 

厄介なのは無症状でもウィルス粒子を放出することだ。

無症候性排泄というが唾液や膣粘液に混じって放出され、このために感染することも多い。

また感染力も強く不用意に傷ついた指などで発疹に触ると感染して指が痛くなる。

疱疹性瘭疽という状態だ。

 

治療は抗ウィルス薬の内服が有効である。

外用剤もあるが発疹がでるたびごとにきちんと内服する方が癖になりにくいという印象を持っている。

たかがヘルペスと思わずにきちんと治療していただきたい。

 

 




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