冬に治したい皮膚疾患 ⑶アトピー性皮膚炎

冬に治したい皮膚疾患 ⑶アトピー性皮膚炎

2013.12.02

12/2(月)冬に治したい皮膚病 ⑶ アトピー性皮膚炎

 

皮膚にとって冬は空気の乾燥からのダメージを受けやすい。

健常人でも腰の辺りに湿疹が出来ていたり手が荒れていたりするので、

アトピー性皮膚炎を持っている人にとって冬のダメージは大きい。

涼しい秋に症状が落ち着いたと安心していたところ、真っ赤な肌になって

受診される方が増えてきている。

 

アトピー性皮膚炎は年中多彩な病像を呈する疾患である。

夏は汗をかいた所に一致して紅斑を生じたり、突然滲出液と

かさぶたを伴うひどい湿疹になったり、秋になると発疹少なくカサカサになり、

治ったのかと錯覚させる。

このように様々な症状を持つ皮膚炎のため、患者さんご自身も相当なストレスを

抱えることになるが、大きなストレスで一気に悪化してしまう事さえあるので

非常に厄介である。

 

近年はアトピー性皮膚炎の発症及び悪化因子の研究が進み、

その成果に基づいた対応策が提唱されている。

遺伝子解析から皮膚のバリア機能にフィラグリンをはじめとする多彩な遺伝子が

関連していることが報告され、保湿の重要性を再認識されている。

また、これまで病気の重症度に関係していると見られていたアレルギー検査の

IgEの値が実は参考程度にしかならず、これに替わりTARCが病勢のマーカーとして

有望視されている。

 

個人個人によって病勢や症状、部位も微妙に異なるが、ひとつ言えることは、

軽い時こそきちんと対処しておくと良いということだ。

感染症の少ない冬期は皮膚科も比較的空き、2月頃から始まる花粉症の時期の前に

きちんと対処する良い時期と思う。

 

 

 

 




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