冬に治したい皮膚疾患 ⑵アテローム

冬に治したい皮膚疾患 ⑵アテローム

2013.12.01

12/1(日)冬に治したい皮膚疾患2 アテローム

 

この時期に治してしまいたい疾患としてアテロームがある。

なぜ治療するのに向いている時期かというと,夏に比べ湿度が低いからである。

この湿度の違いは感染症へのかかり方に影響する。

夏は湿度が高いため細菌が繁殖し感染症が起こりやすいが、冬は乾燥するため

細菌が繁殖しづらく比較的清潔に保たれやすいのだ。

 

アテロームとは皮膚が反転して皮膚の下に潜り込みふくろを作ってしまった疾患である。

袋の内側の面が皮膚なので当然成長し垢を作る。

この垢がたまるため袋自体が徐々にふくらみ、皮膚がポッコリと盛り上がる。

平時はただ何か盛り上がっているな、という程度であるが、間違って袋の中に

細菌が入り込むと化膿して膿を作ってしまう。これが破裂すると周囲の組織に炎症を

起こして痛むため、この時になってようやく受診される方すが多い。

背中のアテローム

大体は忙しく疲れた頃に起きるので厄介であり、さらにこの時点では化膿しているので

麻酔が効きづらく、根治は難しい。

また化膿した後は袋が周囲の組織と癒着するため切除には時間がかかり、再発も少なくない。

ところが、アテローム自体の感染は、冬であれば夏より乾燥しているため少ない。

汗をかきやすい部位にできるアテロームは切除後の感染リスクを少なく分治療しやすい。

 

当院にいらっしゃるアテロームでお悩みの患者さんは、みなさん共通してお忙しい方ばかりだ。

オペ後も数日は患部の消毒と抜糸にいらしてもらわなくてはならず、

出勤前の早朝診療時に消毒にいらっしゃる方が多い。

 

もしアテロームを放置されているならば、春までに時間を作って治療されることを勧めたい。

 

 

 




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