ペットからうつる要注意の感染症

ペットからうつる要注意の感染症

2013.11.14

11/14(木) ペットからうつる要注意の感染症

 

前回のペットから移る真菌感染症に続き、その他の気をつけるべき身近にある感染症について書く。

 

まずは子猫だ。

子猫にかまれた後3−10日で受傷部に発疹ができた時は、「猫引っ搔き病」を疑う。

原因菌が子猫の爪や歯に存在し、水ぶくれや化膿することがある。その場合抗生物質を数日間服用する。

以下の画像は「猫引っ搔き病」の傷である。

猫引っ掻き病1

 

次にネコ・犬・ウサギなどに噛まれたときは「パスツレラ症」を考える。

この菌は口腔内に常在する菌である。咬まれた後あと早ければ数時間で紅斑を生じてくる。

免疫異常がある人では重症化することがある。治療は同じく抗生物質の内服である。

しかし、動物側は完治することがないので注意が必要である。

以下の画像はパスツレラ菌である。

パスツレラ症1

 

さらに、北海道の北キツネがある。「エキノコッカス症」も危険な感染症である。

道路沿いで北ギツネが餌をねだって寄ってくる。“かわいい”などと、うっかり手をなめられたりすると

その手に虫卵が付着し、手を洗わないで食べ物を触ると虫卵も摂取してしまう。

以下の画像はエキノコッカス菌である。

エキノコックス症

 

 

最後に、女性に注意して欲しい感染症が、「トキソプラズマ症」である。

ネコの糞に感染源となる嚢胞(シスト)が存在している。さらにこの糞を介して牛やブタの生肉にも感染している。

健常者では感染しても問題ないが、妊娠したときに初めて感染すると、

このシストからかえった原虫が胎児に移行することがあり、このため胎児に障害を起こしてしまう。

以下にトラキプラズマ菌を載せた。

トキソプラズマ症

 

対策として大切なのは、妊娠したらきちんと感染しているかどうか調べておくことである。

既に感染していれば問題ないが、そうでないときには対策が必要だ。

特に焼き肉を食べに行くときは気をつけてほしい。

トキソプラズマ症は加熱不十分な肉にその原虫が宿っており、焼き肉屋で十分に焼かずに食べることで感染する。

 

このように動物は多くの感染症を持っているので、それらの知識がないと大変なことになりかねないのだ。

ぜひ気をつけて動物を可愛がってほしい。

 

 




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