ウイルス性腸炎について
2014.03.26
この冬も学校給食で大規模な集団感染が起きてしまった。
原因はノロウィルスだった。
食品会社は厳重に衛生管理していたが、調査の結果、従業員に保菌者がおり、
感染源となった。
ノロウィルス感染が恐ろしいのは、通常のウィルス感染症が数十万から
数百万のウィルス粒子が必要なのに対し、わずか数十個で感染症を起こしてしまうからだ。
ウィルスは人から排出され下水を通して処理場へ運ばれる。
しかし、この処理場をすり抜けて海へ達するウィルスが貝類に付着、
生食した人に感染する。もしくは、この貝類を調理した包丁やまな板を通して
他の食物に付着し感染を起こす。
85度以上の加熱にて死滅するので加熱処理した食物では問題ないが、
サラダなど生で食べるものは危ない。
感染のピークは3月くらいで終わるが、まだこれから送別会や歓迎会を
予定しているビジネスパーソンも多いと思う。
予防のために手洗いを励行して臨んでほしい。
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