インフルエンザ− なぜ冬期に流行するのか

インフルエンザ− なぜ冬期に流行するのか

2013.10.15

10/15(火)インフルエンザ−なぜ冬期に流行するのか

今回からインフルエンザについて書く。

まずは「インフルエンザ」と「流行」の関係について説明する。

インフルエンザは突然の高熱とともに全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛を生じる風邪症候群の1種で、咳や咽頭痛は先行しないか、先行しても軽度の症状である。インフルエンザウイルスにはA, B, Cの3型があるが、冬期に問題になるのがA型である。B,C型はヒトからヒト、A型はトリからブタを介してヒトに感染する。風邪との大きな違いは流行に季節性がみられること、時に大流行が起きることである。

なぜ季節性があるのか。これは渡り鳥と関係が深い。元々A型インフルエンザウィルスはユーラシア大陸北方圏の湖水に存在している。この水辺で鴨が繁殖する。A型インフルエンザウィルスは鴨の腸管で繁殖し、糞便とともに湖水へ排出される。この水を他の鴨が飲みウィルスに感染するが、鴨では症状は出ない。感染した鴨も他の鴨同様渡り鳥であるので秋から冬にかけては中国大陸を南下し日本へもやってくる。この途中で様々な鳥や動物に接触しA型ウィルスを感染させる。アヒル、ニワトリ、七面鳥、ブタ、さらにはアザラシやクジラからもウイルスは検出されている。

特に問題なのはブタである。何故ならブタは鳥のA型インフルエンザウィルスにもヒトのA型インフルエンザウィルスにも感染する動物だからである。ブタにヒトと鳥のA型インフルエンザウィルスが同時に感染すると、ブタの体内で変化したA型インフルエンザウィルス作られる。平たく言えば人に感染しないはずの鳥のA型インフルエンザがヒトにも感染できるようになる。このウィルスがA型インフルエンザの流行の元となる。次回は感染についてさらに踏み込んでみようと思う。

 




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