インフルエンザ−その防御とワクチン接種

インフルエンザ−その防御とワクチン接種

2013.10.17

10/17(木)インフルエンザ−その防御とワクチン接種

これまで、インフルエンザが冬期流行する理由や感染経路といった発生要因を述べてきたが、今回は感染を防ぐ方法について考える。

A型インフルエンザウィルスは性格が変化しやすいため恐れられることを前回述べた。しかし、対抗する手段が全くない訳ではない。インフルエンザウィルスにヒトの粘膜細胞が物理的に触れなければ基本的には感染しないからだ。ゆえに誰しもがよく知っている「うがい」、「手洗い」、「マスク着用」などは最も有効的防御手段である。そうは言っても、実際のところ気づかぬうちにウィルスに暴露する機会は多く、そこがインフルエンザウィルスの恐ろしいところでもある。これが、ワクチンが重要となる理由である。ワクチンの大きな課題は、どのタイプのウィルスが運ばれ、またどの程度性格が変わっているかが予想しづらいことである。

インフルエンザウィルスはウィルスの表面にある2種類の突起で粘膜細胞に引っかかり、そこにくっついて感染を生じる。従ってこの突起に対応する抗体を体が作れるようにすれば良いことになる。今のワクチンはこの突起のみを人工的に作り、接種することで対抗できる物質「抗体」を産生できるように訓練しておくしくみになっている。けれども、この突起の種類が毎年変わり、さらにその性格も変わりやすいため、他のワクチンのように完璧に発症抑制効果のあるワクチンの製造が難しい。それでも重症化させない程度までの効果はあるので、その前提で接種は受けておくと良いと思う。

次回はかかってしまった後の身体の動きについて述べる。




カテゴリ: ,