イギリスと研究⑴

イギリスと研究⑴

2013.10.09

10/9(水)イギリスと研究⑴
「風邪で咳が止まらない。これからイギリスへ出張なのでなんとかして欲しい」とおっしゃる患者さんが
最近よくいらっしゃる。イギリスで秋を感じるのはまさに今月のサマータイムが終わる時である。
そんな風景を頭の中で描きながら思い出すのは8年過ごしたイギリスでの研究である。
その中の一例について説明したい。
エイズとともに聞くのが「カポジ肉腫」である。学生時代には珍しい腫瘍と習い、事実実際に診ることはなかった。
地中海沿岸とアフリカの住民に症例が散発する程度だった(と思われていた)ので世界中の医者でも実際に遭遇する
ことはまれだったと思う。
しかし1980年代初期、ニューヨークやカリフォルニアでホモセクシュアルの間に急に多発した。
当初は原因が全く分からなかったが彼らの間にはカポジー肉腫以外にもカリーニ肺炎や食道カンジダなど
日和見感染が多発したことから、免疫機構を破壊するヒト免疫抑制ウィルス(HIV)が発見された。
なぜ肉腫(広義のがん)とHIVが関係あるのか、日本人と関係があるのかなどについて次回以降綴っていきたい。



カテゴリ: