長く放置されやすい「アテローム」について
2014.04.25
背中などに何かできものがあるな、と思いつつも痛みがないため何年も
放置している間に大きくなりある日突然痛みだす。
これが典型的なアテロームである。正式には「類表皮嚢腫」と言われる。
アテロームは、毛穴の皮膚が何らかの理由で反転して皮下に袋を形成し、
その中に死んだ皮膚すなわち垢がたまって大きくなったものである。
基本的には良性ではあるが、垢はたまり続けるため、いつかは限界を迎える。
ばい菌が入り込み化膿する事もある。
臭いも感じる。
治療は形成外科ないしは皮膚外科で行う。一般外科でも可能である。
小さいものはくり抜き法という3-4mmの穴をあけ、そこから袋ごと取り出す
方法が適用できる場合がある。
縫合しなくてよいので通院回数も少なくすむ。
アテロームの症状の特徴から、放置したままのビジネスパーソンは多い。
切除手術は場所と大きさにより、比較的簡単にとれるものから厄介なものまで
様々である。出来るだけ小さいうちに機会を見つけて除去する事を勧めたい。
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カテゴリ: 皮膚科