「肋間神経痛」について

「肋間神経痛」について

2013.12.22

12/22(日) 「肋間神経痛」について

 

胸痛を生じて慌てて当院を受診されるビジネスパーソンは時々いらっしゃる。

皆一様に狭心症の3文字が頭をよぎるようだ。

実際、胸痛の鑑別診断では狭心症をはじめ考えなければならない重症な

疾患は多い。急性心筋梗塞、心臓の膜の炎症、肺の血管が突然詰まる

肺塞栓症、肺が突然しぼみ苦しくなる気胸等である。

 

「重症疾患なのでは?」と不安に苛まれる前に、試して欲しい事がある。

それは、受診前数日間の行動を振りかえってみる事だ。

例えば、その数日間に咳をし続けていなかったか、引越しで重いものを

持たなかったか、レクレーションなどで急に身体を動かして

胸をぶつけたりしなかったか、などである。

 

これらに該当する場合、「肋間神経痛」が起こっていることが多い。

通常は動かすことのない肋骨の筋肉が突然動かされることで、筋肉痛と

同じような状態が生じてくる。動かないでいるとなんともないが、

立ち上がったりするとズキンと痛む。

この痛みを狭心症ではないかと不安に思うようだ。

むしろ、動くことで悪化するようであれば、肋間神経痛や肋骨骨折

などを考えなくてはならない。

 

冬になると「咳き込む」ことが原因で、胸の痛みが気になる

ビジネスパーソンが増えるだろう。

幸いにして重症疾患にならずとも、その胸痛の原因である「咳」を

こじらせる前に治すことが肝要と言えよう。

 

 




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