「筋緊張性頭痛」について
2013.12.16
12月16日(月) 「筋緊張性頭痛」について
頭痛に悩まされているビジネスパーソンは結構いっらしゃる。
頭痛の90%が「筋緊張性頭痛」と言われている疾患だ。
今日はその「筋緊張性頭痛」について書く。
例えば、毎日頭痛がある。いつも同じ程度の痛みであること。
肩こりや首筋の痛みも感じる。
しかし、痛みのため夜目が覚めることはない。
といったような症状がこの頭痛の特徴だ。
(Rasmussen BK 他、J Clin Epidemiologyより引用)
この頭痛の原因は、ストレスや睡眠不足、悪い姿勢、不規則な食事、
目の疲れなどがあげられるため、休みなく働いていらっしゃるビジネスパーソンが
抱えがちな要素ばかりといえよう。
治療としては、まず他の頭痛(低髄液圧性頭痛や副鼻腔炎による頭痛)と
識別しなくてはならないが、突然痛みがひどくなった時には非ステロイド性鎮痛剤を用いる。
具体的にはアセトアミノフェノンやロキソプロフェンである。
症状がひどい人は整形外科で脊椎牽引やトリガーポイント治療(注射による痛みの軽減)を
うける方法もある。
世界的には鍼治療も推奨されている。
鎮痛剤の服用が胃腸状態から難しく思える人には、当院では漢方薬を積極的に用いている。
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カテゴリ: 内科