「乾皮症(かんぴしょう)」について

「乾皮症(かんぴしょう)」について

2014.02.07

2/7(金) 乾皮症(かんぴしょう)

 

皮膚の乾燥で悩む方がときどき訪れる。

共通しているのは例年よりもひどいという訴えである。

昨年の秋は気候の変化が急だった。10月中旬まで暑く、台風が過ぎた後涼しくなり

湿度も急に下がった。この影響で皮膚が乾燥状態に徐々に慣れることができず

乾皮症がひどくなっているのではないかと思う。

 

乾皮症は別名皮脂欠乏症とも呼ばれ、加齢による皮脂の減少が原因とされてきた。

しかし、すべての高齢者が乾皮症を発症するわけではなく、若年者にも生じることがある。

研究の結果、発汗量、角質細胞中の脂質成分の変化、アミノ酸量の減少などが

関係していることがわかってきた(横関博雄:乾皮症・皮脂欠乏性皮膚炎;皮膚科臨床アセット1

アトピー性皮膚炎より抜粋)。

 

さらに大切なのは環境因子、即ち室内の湿度や入浴方法、食事内容などの影響であり、

これらを無視して保湿剤をいくら用いても改善はせず、場合によっては悪化させ

皮脂欠乏性湿疹にいたることもある。

 

外来では主に保湿剤を処方しているが、乾皮症の治療は特に患者さんご自身の努力が欠かせない。

乾皮症に悩む忙しいビジネスパーソンには恐縮だが、努力といってもちょっとしたことに

気をつけるだけなので、がんばっていただきたい。

 




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