「ケジラミ症」について

「ケジラミ症」について

2014.02.06

2/6(木)ケジラミ症

痒みを訴えて受診される方が増えてきた。

冬の乾燥による場合が多いが、違うこともあるため気をつけている。

気をつける疾患の一つにケジラミ症がある。

 

下腹部の痒みを主訴に受診されるが、乾燥による湿疹も生じやすいところであり、

またケジラミ症が性行為感染症であることから疑って診察しないと誤診してしまうためである。

 

ケジラミ症は文字通りケジラミというシラミの1種が感染して生じる皮膚疾患で

人から人ヘしか感染しない。

戦後DDTなどによってほとんど無くなったが性風俗産業の隆盛や海外からの持ち込みによって

再び増加している。

 

特徴は夜間の掻痒であるが個人差があり非常に痒い症例から軽い症例まで様々のケースがある。

この痒みはケジラミが皮膚から吸血する際に分泌する酵素が起こすが、それに対する感受性の

違いのためとされている。

 

治療は感染した陰毛をそり、市販の専用シャンプーで洗うことである。

性交渉のパートナーや家族など症状がある全員を同じ時期に治療する必要がある。

鑑別診断として同じシラミによるアタマジラミ症や疥癬、湿疹などがあげられるが、

アタマジラミは頭髪にしか寄生しない。

ケジラミは頭髪にも寄生することはあるが、その場合胸毛や腋毛などにも寄生しているので

注意してみれば判断できる。

 

ビジネスパーソンにはあまり縁がないケジラミ症ではあるが、陰部の痒みがひどい時には

このような病気もあることを思い出していただきたい。

 




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