「こむら返り」について
2014.01.09
1/9(木) 「こむら返り」について
仕事で一日中走り回り、疲れきって就寝中の深夜、急に痛みで目が覚めると
足が攣って痛かった、という思いをされたビジネスパーソンは少なくないと思う。
いわゆる「こむらがえり」である。
正しくは筋クランプと言い、突然の筋肉の痙攣(けいれん)である。
この痙攣は睡眠中だけでなく、運動中にも生じることがあり、
駅伝の選手が突然走れなくなって倒れたりするのもこのためである。
筋肉が突然収縮するために生じ、睡眠、運動、妊娠に伴うことが多いとされている。
起きやすくなる原因として、種々の疾患(糖尿病、肝硬変、甲状腺疾患、血液透析)
ならびに内服薬(高脂血症治療薬、降圧剤など)の服用もあげられる。
運動前後のストレッチとマッサージ、筋肉を温める、充分な電解質の補給などで
落ち着くため、多くの場合医療機関を受診せずに治癒していると思われる。
しかし、繰り返す場合は糖尿病など隠れた疾患がないかどうか検査をしてみることを
すすめたい。既にこういった疾患で治療を続けている方は、生じたときのために
漢方薬や筋弛緩剤の準備も考えておきたい。
いずれにせよ、忘れた頃に不意に襲ってくるため、慌てずに対処してほしい。
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