「ジカウイルス」中南米渡航にご注意!

「ジカウイルス」中南米渡航にご注意!

2016.02.02

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昨日(日本時間の今日)WHOはジカウイルスに対して公衆衛生上の緊急事態であると発表した。

ジカウィルスという聞きなれないウィルスが問題になっている。ブラジルで流行し、昨年10月から約4,000人の妊婦から小頭症の胎児が生まれたことが原因だ。現在米国も含め20カ国以上で感染が確認され、BBCニュースによると、感染者数は400万人と1日ごとに100万人増えている。

ジカウィルスは、1947年にウガンダのジカ森のサルから、翌年ヤブ蚊から発見された。
デング熱、黄熱病と同様のフラビウィルスに属するウィルスである。
感染しても風邪のように発熱、倦怠感、頭痛、そして発疹が生じる程度とされてきた。
しかし、幼いマウスに感染させた実験で、脳炎・心筋炎・筋炎を生じ、死亡したことが確認されたことが、今回の小頭症に関係しているとされ、原因は未だ解明されていない。

治療としては、感染してもワクチンもなく、対症療法のみという状態である。
ブラジル政府はこの事態に対し、妊娠を遅らせるよう呼びかけている。
日本では感染した人が帰国してから発症した輸入感染症としての報告がある。
今のところ、日本で流行することはないと思われているが、デング熱同様にジカウィルスに感染した人が日本に入国し、ヤブ蚊に刺されると、その蚊が感染して人にウィルスを撒き散らす可能性は否定できない。

今回の流行地ブラジルは2014 FIFA World Cup時から、世界中から人が集まるという点で外部ウイルスに警戒していたらしいが、そうした時期に関係なく流行した。
渡航時はもちろん、自国であっても安心はできない時代になってきていることを感じる。

中南米へ渡航予定のビジネスパーソンは、蚊に刺されないように注意してもらいたい。妊娠または妊娠している可能性がある女性は渡航時期を伸ばすなど、特に気をつけて行動してほしい。

伊藤 院長 2016年2月2日(火)記
カテゴリー:予防と予防対策




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